内視鏡に「痛っ」「オエッ」反応する研修用ロボ
鼻や口から内視鏡を入れると、患者そっくりに反応する研修用ロボットを、医療ロボットベンチャーのテムザック技術研究所(鳥取県米子市)と鳥取大学が開発した。
ロボットは女性の等身大で、皮膚や内臓はシリコーンゴム製。鼻や口から食道までの構造は、実際の患者の画像を元に3Dプリンターで再現した。1体980万円(税抜き参考価格)で販売中だ。
鼻やのどの奥には、センサーを取り付けた。内視鏡が当たる強さによって「痛っ」「オエッ」と声を出し、目を閉じたり、口を開けたりする。
同大医学部の中村広繁・副学部長は「従来の研修用マネキンでは、患者の痛みが感覚的に分からなかった。治療の習熟度を上げるのに役立つ」と話している。