「クマの大量出没年」冬眠前のエサ探し活発化か
秋の行楽シーズンは冬眠前のクマのエサ探しが活発化する時期と重なるため、県は一層の注意を呼びかけている。
県内には、推定約1000頭のクマが生息している。
県自然環境課によると、今年4〜8月の出没情報の累計は2012年同期の548件に次ぐ件数となった。今年は8月だけで106件を数えた。
クマの出没件数は山中のエサの実りと関連しているとされ、隔年で多くなる傾向があるという。12、14、16年も8月は100件を超えていた。
前橋市では今年4、5月に住宅地でクマの足跡が見つかったり、未明に目撃されたりした。
市は警戒にあたる際の対策として約3メートル四方に捕獲網が飛び出す器具を3台購入。
市職員や猟友会のハンターが使えるように備えている。
県は、クマに遭遇した際の対処法をホームページで紹介。
「紅葉の季節で山に入る機会が増える。クマに遭遇しても落ち着いて行動してほしい」(自然環境課)と呼びかけている。