東京五輪各会場で全面禁煙へ 選手も敷地内で吸えず
2020年東京五輪(オリンピック)・パラリンピック組織委員会は、大会期間中に各競技会場の敷地内に喫煙所を設けず、全面禁煙とする方針を固めた。関係者が22日、明らかにした。
「たばこのない五輪」を掲げる国際オリンピック委員会(IOC)の意向に従った形で、来週中に最終決定する。
16年リオデジャネイロ大会では敷地内の屋外に簡易喫煙所を設けたが、組織委は受動喫煙防止を求める社会の流れを踏まえ、喫煙所設置の是非を検討していた。
選手や大会関係者だけでなく、観客も敷地内ではたばこを吸えなくなる。
受動喫煙は、昨年7月に改正された健康増進法で対策が強化され、学校や病院の屋内を完全禁煙とするほか、飲食店や事務所などを原則的に屋内禁煙にすることが決まった。
東京都も独自の受動喫煙防止条例を制定し、いずれも大会に先立って来年4月に全面施行される。