日本列島、強い寒気の影響で今季一番の寒さ 名古屋や広島で降雪
日本列島は14日、非常に強い寒気の影響で北日本から西日本までの日本海側を中心に今季一番の寒さとなり、名古屋市や広島市でも雪が降った。
気象庁は、日本海側では16日にかけて大雪や吹雪が続くとして警戒を呼び掛けた。
交通にも影響し、北海道新幹線でポイントが切り替わらなくなるトラブルが発生したほか、東海道、山陽新幹線の一部区間で遅れが出た。
全日空や日航など空の便は、日本海側を発着する路線など20便以上が欠航した。
気象庁によると、日本列島の北側で「ブロッキング高気圧」が停滞し、進路を邪魔された偏西風が南側を蛇行。
その影響で、寒気が北から列島の広い範囲に流れ込んでいる。
14日朝までの24時間に、新潟県上越市で70センチ、長野県野沢温泉村で52センチ、富山市で46センチの雪が降った。
気温も下がり、今季最低気温になった地点も相次いだ。
14日午前の各地の最低気温は、北海道占冠村で氷点下29・7度、秋田県鹿角市で同14・9度など。
東京都心は氷点下0・5度、名古屋市は0・4度、大阪市は3・0度だった。
東日本の上空約5000メートルに氷点下36度以下の寒気が流れ込み、日本付近は強い冬型の気圧配置となった。
15日にかけて数年に1度というさらに強い寒気が入り、16日にかけて冬型の気圧配置が続く見通し。風も強まる。
15日朝までの24時間予想降雪量はいずれも多い所で、北陸100センチ、関東甲信と東海70センチ、近畿と中国地方60センチ、東北50センチ、北海道40センチ、四国20センチ。16日にかけてさらに降り続くという。