「トー横」で知り合った男性を集団で暴行し死亡させる…男に懲役10年
東京・歌舞伎町のビル屋上で、知人男性を集団で暴行して死なせたとして傷害致死罪に問われた無職、関口寿喜被告(27)の裁判員裁判で、東京地裁は7日、求刑通り懲役10年の実刑判決を言い渡した。
平出喜一裁判長は「正座をして謝罪する無抵抗の男性に暴行を繰り返し、悪質で残酷な犯行だ」と述べた。
男性は近くで生活していた氏家彰さん(当時43歳)。関口被告と氏家さんは昨年夏頃、「トー横」と呼ばれる歌舞伎町の一角で知り合い、食事を一緒にすることもある間柄だったという。
判決によると、関口被告は昨年11月27日、亀谷蒼被告(25)(傷害致死罪で起訴)など仲間の男らと共謀。歌舞伎町のビル屋上で、氏家さんの腹を蹴るなどして、死亡させた。
判決は氏家さんが約7時間にわたる暴行を受け、 肋骨など38か所を骨折していたと認定。関口被告は当初、氏家さんに暴行するつもりはなかったが、仲間に同調して加担するようになり、結果的に40回以上の暴行を加えたと指摘した。