コロナ療養施設で性的行為…女性看護師「同意なかった」 と告訴 県医師会の元職員を書類送検 鹿児島県警
鹿児島県医師会の男性職員(当時)から同意なく性的な行為をされたとして、女性看護師が強制性交の疑いで告訴した事案で、鹿児島県警が9日、同容疑で元職員を書類送検したことが県警への取材で分かった。
告訴関連の書面によると、女性は2021年8月、県が医師会に業務委託した新型コロナウイルス宿泊療養施設に派遣され、施設内で9月に元職員から複数回、性的暴行を受けた。22年に県警へ告訴状を提出した。
関連書面では「(女性の)職業意識を利用して打ち合わせの機会をつくり、性的暴行を繰り返した。地獄のような日々だった」と主張している。
一方、県医師会は22年2月、第三者の弁護士1人を含む調査委員会を設置。
同7月に報告書を取りまとめ、「客観的証拠を総合的に検討し、(性的行為は)合意に基づくものと判断した」との見解を示している。元職員は懲戒処分となり、22年10月末に依願退職した。
書類送検を受け、県医師会の池田琢哉会長は「検察の対応を見守る」とのコメントを出した。