ダルビッシュ有がメジャー通算100勝! 野茂英雄以来日本人2人目…故障、手術など乗り越え偉業達成
◆米大リーグ ロッキーズ6―9パドレス(9日・デンバー=クアーズフィールド)
パドレス・ダルビッシュ有投手(36)が9日(日本時間10日)、敵地・ロッキーズ戦に先発。
6回途中で100球を投げて5安打4失点、6奪三振、4四球で、メジャー通算100勝目となる今季5勝をあげた。
メジャー通算100勝は、日本人では野茂英雄以来2人目。最速は97・0マイル(約156・1キロ)だった。
1回表にマチャドの6号2ランなどで3点の先取点を奪ったパドレス。リードをもらったダルビッシュは1回裏、2死から空振り三振を奪うなど3者凡退で順調に立ち上がった。2回にはグリシャムの6号ソロ、サンチェスの5号2ランで3点を追加。6点リードとなった2回裏も3者凡退で抑えた。
3回は先頭に四球を与えると、1死二塁からトーバーに中前適時打を許した。それでも続く打者を二併打に打ち取って追加点は許さなかった。4回は先頭に安打を許したがその後は3者連続外野フライで打ち取った。再び6点差となった5回は、2四球で2死一、二塁のピンチを迎えたが、昨季までチームメートだったプロファーを捕邪飛に打ち取った。6回は3安打を許して1点を奪われて降板。救援投手がさらに2人の生還を許して失点は「4」となった。
ダルビッシュは12年に日本ハムからレンジャーズに入団していきなり16勝。14年まで3年連続で2ケタ勝利を挙げた。15年は右肘トミージョン手術を受けた影響で登板なし。その後も故障などもあって本来の状態とは遠く、16年以降も7、10、1、6勝に終わった。新型コロナウイルスの影響で60試合の短縮シーズンとなった20年に8勝で最多勝。昨季はメジャー自己最多に並ぶ16勝を挙げた。今季は開幕前にWBCに出場して世界一に貢献。レジェンドの域に達している。