史上最年少自民党総裁は誕生する?40代の2人に「待望論」これまでの最年少は51歳安倍晋三氏
岸田文雄首相(67=自民党総裁)は14日、首相官邸で記者会見し、9月の自民党総裁選に出馬しないことを電撃表明した。首相の総裁任期は9月30日。今後は、誰が総裁選に出馬するか、そして誰が選ばれるかが、最大の関心事となる。
自民党総裁選の日程は8月20日に決定する。総裁選のシステムは以下の通り。
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◆任期 自民党総裁は現在、任期3年。初代総裁は、1955年(昭30)の第1回総裁選で選出された鳩山一郎氏。戦後、自民党総裁でこれまで最も若く就任したのは2007年9月の安倍晋三氏で、総裁選選出時は51歳。首相就任時は52歳だった。
もし今回、待望論が浮上している40代の小泉進次郎元環境相(43)や「コバホーク」こと小林鷹之・前経済安全保障相(49)が総裁になれば、安倍氏の年齢を更新し、史上最年少の総裁となる。
一方、首相就任時の年齢では、戦前に40代で就任したケースが3人いる。最も若いのは初代首相の伊藤博文で44歳。
◆選出方法 議員票は計367票(衆院253人、参院114人)、党員算定票(議員と同数の367票をドント方式で配分)の計734票の過半数(368票)を獲得した候補者が総裁に選ばれる。いずれの候補も過半数に達しない場合は上位2人の決選投票になり、国会議員票367票と都道府県票47票を合わせて、得票数が多かった候補者が選出される。
◆候補者の条件 党所属の国会議員で、党所属国会議員20人から推薦を受けた人。