トランプ氏、USスチールは「米国で保持し続けるつもりだ」日本製鉄の買収に反対
米大統領選の共和党候補、トランプ前大統領は23日、激戦州の東部ペンシルベニア州での集会で演説し、日本製鉄によるUSスチール買収に改めて反対姿勢を示した。USスチールについて「米国で保持し続けるつもりだ」と話した。USスチールは同州に本社や工場を構える。
トランプ氏は「愚かな人々がホワイトハウスにいるせいで、鉄鋼企業を失おうとしている」と指摘。戦車や戦艦の製造など、軍事用に鉄鋼が必要になった場合に備える必要があるとし「USスチールを再び偉大な企業にしなければならない」と強調した。「米国を再び製造業の超大国とし、ペンシルベニア州でその素晴らしい未来を築く」とも語った。
トランプ氏は労働組合票の獲得を狙い、これまでも日鉄の買収阻止を明言している。