「ギロチン状態」「周りに人がいなかった」24時間ジムで死亡事故発生のポストが急拡散…「1人で筋トレ」に警鐘
《某24時間ジムで死亡事故発生。事故の原因は、ベンチプレスのときに安全バーを利用していなくギロチン状態。早朝だったため周りには助ける人がいなかったとのこと》
9月23日、パーソナルトレーナーを名乗るユーザーによるXへの衝撃的な投稿が波紋を呼んでいる。さらにユーザーはこう続けている。
《24時間ジムで筋トレしている方は必ず安全確保が必要です。自分は大丈夫とは思わず…結果、周りに迷惑をかけます。気をつけましょう!》
いつでも利用できることで人気を博していた24時間営業という形態が招いた悲劇だったようだ。
同投稿のインプレッションは23日時点で1200万回を超えている。ただ、「某24時間ジム」という書き方のため、一部では《ソースねえのかよ。そんな事あれば24時間ジムの存在をゆるがす大事故で必ずニュースになる。インプ稼ぎの嘘松だとしたら必ずめくれるからやめた方がいいぞ》などという声も上がった。
こうした声に対してユーザーは、《ソースは?という質問にお答えします。ソースはありません。ですが作り話ではありません。全ての死亡事故が記事になりますか? なりません。逆にこういうときにソース無しは論外という方が論外だと私は思います。科学の話でも芸能人の不倫の話をしているわけでもない。注意喚起ですので》と呼応。
さらに、別のポストで《作り話ではないですが出所は話せない》《注意喚起が目的》などと補足。
これに対しても多くの意見が寄せられ、なかには《スポーツドクターです 2012年 千葉県の公営のスポーツジムで23歳の男性がベンチプレス中に死亡事故がありました》などと、過去に実際に起きた事故を挙げる声もあり、1人でおこなうベンチプレスの危険性を訴える人は多いようだ。
「2012年の千葉の公営スポーツジムでの死亡事故というのは、『千葉県立館山運動公園』で起きたものだと思われます。23歳の介護士の男性がベンチプレスでトレーニングをしていたところ、重さ80キロのバーベルを支えきれず、バーベルとベンチの間に首を挟まれて意識を失いました。警察の発表では、事故当時、ジムの中には職員や補助員はおらず、事故が起きてから男性の異変に気がつくまでに約15分かかっていたということです。また2021年にも、熊本県の24時間営業のスポーツジムで、18歳の男性が100キロのバーベルに首を挟まれ、一時意識不明の重体となる事故が起こっています。この男性は安全器具をつけておらず、ジムには従業員もいませんでしたが、異変に気づいた別の客による通報で一命をとりとめています」(同前)
ひとりで器具を扱うトレーニングジムのみならず、スタッフが1対1で指導するはずのパーソナルジムでも事故は多発している。
「消費者庁の消費者安全調査委員会(消費者事故調)は2023年5月、パーソナルトレーニンジムで事故が多発しているとして、実態や事故原因について調査を始めると『朝日新聞』が報じました。2022年の1年間だけでも事故事例が50件以上あるそうです。健康になるためにジムに通っているのに、そこで怪我をしたり体調を崩したりしては本末転倒です」(同前)
どんなにやり慣れたトレーニングでも、体に大きな負荷をかける場合はそのリスクをきちんと把握しておくことが不可欠だ。