元特捜部長が敗訴 「暴走は車の欠陥が原因」とトヨタに賠償求めた裁判 「車に欠陥があったとは言えない」と東京地裁
車を暴走させて男性をはね死亡させた罪で有罪判決が確定した元東京地検特捜部長、石川達紘氏がトヨタ自動車などに賠償を求めた裁判で、東京地裁は石川氏側の訴えを退ける判決を言い渡しました。
東京地検の元特捜部長、石川達紘氏は2018年2月、東京・港区で運転していた車のアクセルを誤って踏んで暴走させ、歩道にいた男性(当時37)をはねて死亡させた過失運転致死の罪などに問われ、禁固3年、執行猶予5年の有罪判決が確定しています。
石川氏は「アクセルを踏んでいないのに車がいきなり発進し、時速100キロを超える速度で暴走した」「暴走は車の欠陥が原因だった」などとして、トヨタ自動車と販売会社に5000万円の損害賠償を求める訴えを起こしています。
東京地裁はきょうの判決で「車両に欠陥があったとは言えない」として、石川氏側の訴えを退ける判決を言い渡しました。