足利に「渋谷スクランブル」…映像制作会社が落書きまで忠実に再現、来場者「本物の交差点にも行ってみたい」
都内の映像制作会社「ギークピクチュアズ」は2日、東京・渋谷駅前スクランブル交差点を再現した「足利スクランブルシティスタジオ」(栃木県足利市五十部町)を一般公開するイベントを開いた。
同スタジオは、渋谷のスクランブル交差点を、現地とほぼ同じ約6585平方メートルの敷地で再現。コンピューターグラフィックス(CG)で加工しやすくするため、建物はなく、緑の壁で囲われているが、横断歩道や信号機のほか「道玄坂」の標識なども本物そっくりにつくられている。
2020年6月から、映画やドラマ、ミュージックビデオ(MV)の撮影で使用されている。
撮影以外にも幼稚園児向けの交通安全教室で使われたこともあるが、一般客は入れない。ただ、数々の人気映画やアーティストのMVなどに登場することから、ファンから同社に「聖地巡礼がしたい」との声が多く寄せられており、年1回程度、一般向けに無料でスタジオを開放している。
この日は、多くの家族連れなどでにぎわい、県内外から約4700人が訪れた。来場者は、交差点の真ん中で写真や動画を撮ったり、落書きまで忠実に再現されたセットを観察したりしながら楽しんでいた。
家族4人で訪れた、群馬県伊勢崎市の小学3年男児は「(セットが)うまくできていてびっくりした。渋谷は人が多すぎるイメージだけど、本物のスクランブル交差点にも行ってみたい」と話した。