英語とスペイン語で書かれた米大統領選予備選の投票所案内板＝２０２４年３月、南部テキサス州オースティン（ＡＦＰ時事）

トランプ米大統領は１日、英語を米国の公用語に指定する大統領令に署名した。連邦レベルで公用語が正式に定められたのは初めて。大統領令は、世界中から移民が集まる現実を踏まえて「国が定めた言語は、統一された結束力のある社会の核になる」とうたっている。

一方、これにより、連邦政府機関や、政府補助金を受ける組織に英語を話さない人への支援を義務付けた２０００年の大統領令は廃止された。ただ、非英語話者への言語支援を継続するかどうかは各機関・組織に委ねられるとしている。

ＡＦＰ通信によると、米国では６８００万人近くが家庭では英語以外の言語を使用。約４０００万人がスペイン語を話す。トランプ政権は１月の発足後、ホワイトハウスのウェブサイトを刷新し、スペイン語のページをなくしている。