新1万円札を家庭用プリンターで偽造してコンビニで使用…27歳の男を偽造通貨行使容疑で逮捕
新1万円札の偽札を使用したとして、警視庁が東京都台東区、職業不詳の男(27)を偽造通貨行使容疑で逮捕したことが、捜査関係者への取材でわかった。
自宅からは偽札とみられる新1万円札と新5千円札計50枚以上が発見され、警視庁は家庭用プリンターで偽造したとみている。
流通が始まった昨年7月以降、新紙幣を巡る偽札事件の摘発は全国で初めて。
捜査関係者によると、男は2月10日、新宿区のコンビニ店で、新1万円札の偽札を使い、たばこと飲料計2点(計約700円)を購入した疑い。
調べに「私がやりました」と容疑を認めている。逮捕は今月11日。
店員が質感の違いなどを不審に思い、110番して事件が発覚した。
警視庁は今月11日、偽造通貨行使容疑で男の自宅を捜索し、プリンターのほか、偽札とみられる新1万円札と新5千円札を計50枚以上発見した。
これらの偽札は、すかしがないうえ、赤みがかっていた。実物のホログラムは立体的な肖像が左右に回転するが、押収された偽札は光らなかったという。コンビニ店で使われた偽札と同じ記番号の、偽造とみられる紙幣も見つかった。
都内では、コンビニ店やタクシー料金の支払いで新紙幣の偽札が使われる被害が複数確認されており、警視庁は男との関連を調べている。