行方不明になっていた当時21歳の女性を殺害したとして、31歳の男が逮捕されたことが分かりました。
容疑者はこれまでの調べに対し「小さいころから人を殺すことに興味があった」という趣旨の話をしているということです。

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斎藤純容疑者（31）が殺人の疑いで逮捕されました。

斎藤容疑者
「小さいころから殺人願望のようなものを抱いていた。動機は単純な殺意そのもので他に何の理由もありません」

事件発覚のきっかけは、さいたま市で起きた窃盗事件です。
警察によりますと先月、窃盗の疑いで逮捕された斎藤容疑者。斎藤容疑者の部屋に置かれたガラス製の飾り棚から3個の頭蓋骨のようなものが見つかったといいます。
すると、斎藤容疑者はそのうちの1つについて、「殺害した女性の頭蓋骨です」と殺害をほのめかす供述をしたということです。

警察が鑑定をした結果、頭蓋骨のようなものの1つが人骨であると判明。2018年1月に茨城県の自宅を出たのを最後に行方が分からなくなっていた当時21歳の宮本果歩さんのものだと特定されました。
さらに斎藤容疑者の部屋からは、宮本さんの太ももと首の骨も見つかったということです。

斎藤容疑者と宮本さんの接点とみられるのはSNSです。

斎藤容疑者
「8年前、宮本さんと知り合い自宅に招き、首を絞めて殺害し遺体を自宅で解体した」
遺体の一部については「家の前のゴミ捨て場に捨てた」 といった趣旨の供述をしているということです。

両親と3人で暮らしていたという斎藤容疑者。自分の部屋で犯行に及んだとみられ、つっかえ棒などで家族は入れないようにしていたといいます。
斎藤容疑者の両親は私たちの取材に「何も分からなくて気づかなかった。混乱している。何も息子の様子は変わっていなかった」と答えています。

捜査関係者によりますと、宮本さんは2018年1月4日、「住み込みのバイトに行く」との家族への置き手紙を残して茨城県の自宅から外出。その後、電車で移動し斎藤容疑者と合流。殺害されたとみられます。

宮本さんに対し、スマートフォンのSIMカードを抜き取り、位置情報を残さないようにするなど指示をしていたという斎藤容疑者。
さらに家族への置き手紙も指示とみられ、警察は斎藤容疑者が宮本さんの所在を知られないようにしていたとみています。

斎藤容疑者の部屋から見つかった頭蓋骨のようなものについては、1つが宮本さんのもので、1つは木製の人骨ではないものです。そして、もう1つは20代から30代と推定される女性のもので、斎藤容疑者は「インターネットで購入した」という旨の話をしているといいます。

斎藤容疑者は「殺したことに間違いありませんが、合意の上で殺している」と供述。警察は事件の詳しい経緯を調べています。