去年、福岡県の専門学校でバーベキューの火が燃え移り、生徒4人が死傷した事故で、4日に調査報告書が提出され、学校の理事長がはじめて会見をしました。

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4日、福岡県庁に姿を見せたのは、「ハリウッドワールド美容専門学校」の古賀英次理事長（65）です。

去年5月、学校の敷地内でバーベキューの火が4人の生徒に燃え移った事故。職員がコンロに消毒用のアルコールを入れたことで爆発的に炎上し、当時18歳の男子生徒が死亡したほか、生徒3人がやけどを負いました。

警察は今年1月、古賀理事長と2人の男性職員を業務上過失致死傷の疑いで書類送検しました。

4日、第三者委員会は報告書を学校側に提出。報告書では古賀理事長がアルコールの使用を発案し、実行したこと。また、職員から理事長に対して反対する意見が出なかったことなどを事実と認めました。

そして、原因のひとつには「理事長には何も言えない」といった風通しの悪い閉塞した組織風土があったと指摘しました。

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事故から1年以上、4日に古賀理事長ははじめて会見を開き、被害者への謝罪を口にしました。

ハリウッドワールド美容専門学校　古賀英次理事長
「被害に遭われた生徒、ならびにご家族の皆様に対して、この場をお借りしまして、改めて深くおわびを申し上げます」

バーベキューの火おこしにアルコールの使用を決めたことを問われると…

ハリウッドワールド美容専門学校　古賀英次理事長
「私自身は危険なものだということは認識していました。私だけで、そして、私の目が届く範囲で火おこしの作業に（アルコールを）使えば危険ではないと、そのときは判断したわけです」

自身の責任については…

ハリウッドワールド美容専門学校　古賀英次理事長
「この学校で起こることについては、ここが自分の責任だと一口に言うことはできませんが、私の不徳の致すところだと捉えております」

古賀理事長は4日付で辞任を発表。今後は新しい体制のもとで、調査報告書をもとに再発防止策を考えてほしいとしています。