イスラエルとハマス、ガザ戦闘停止で合意 19日発効
イスラエルとイスラム組織ハマスが、パレスチナ自治区ガザ地区での戦闘停止と、段階的な人質とパレスチナ人囚人の解放に合意した。協議を仲介したカタールや米国、エジプトが15日発表した。
カタールのムハンマド首相兼外相によると、戦闘停止の合意は19日に発効する。
ホワイトハウスで戦闘停止と人質解放の合意を発表したバイデン米大統領は、戦闘停止の次の第2段階で恒久停戦を話し合う見通しを示した。
バイデン氏によると、今後6週間で恒久停戦の条件を詰めるが、期間を過ぎても交渉が続く間は戦闘は停止される。
合意に基づきハマスなどの武装グループは2023年10月7日にイスラエルに奇襲をかけた際に連れ去った人質のうち33人を解放する見通し。
バイデン氏によると、米国人の人質も解放されるという。
引き換えに、イスラエルは国内に収監しているパレスチナ人のうち数百人を解放する。
バイデン氏は、避難しているパレスチナの人々は住んでいた地区に戻ることができ、ガザへの人道支援物資の搬入も始まると説明した。
また、第3段階で殺害された人質の遺体が家族に返還される可能性があり、大規模なガザの再建計画も始まるという。
戦闘停止についてはトランプ次期米大統領も自身のSNSで明らかにし、合意は先の大統領選で勝利し、停戦を模索すると全世界に知らしめていたことによる成果だと強調した。
戦闘停止の協議にはトランプ氏が中東担当特使に任命したスティーブ・ウィトコフ氏も加わっていた。