ロックバンド「サカナクション」の所属会社に「ライブを中止しないと誰かが私に刺されます」などとメールを送り、マネジメント会社の業務を妨害したとして、26歳の無職の男が警視庁に逮捕されました。

威力業務妨害の疑いで逮捕されたのは、住所不定・無職の鈴木啓太容疑者（26）です。

鈴木容疑者は、2023年10月18日から2024年7月8日にかけて、ロックバンド「サカナクション」のマネジメント会社のメールアドレスや公式サイトの問い合わせフォームに「小樽市民会館のライブは中止しないとメンバーの誰かかスタッフの誰かかファンの誰かが私に刺されます」「会場付近および駅前で大量に人が死にます。なぜならば、私は包丁を持ち歩いてるからです」などと書いたメールを送り、各ライブ会場の警備を余儀なくさせ、業務を妨害した疑いがもたれています。

予告の対象となったのは、北海道、愛知県、神奈川県でのコンサートでした。

警視庁によりますと、犯行予告のメールは、別の人物から譲り受けたメールアドレスから送られていて、特殊詐欺などで使用される匿名性の高いSIMカードが使われていたということです。

また、鈴木容疑者は、サカナクションのオフィシャルファンクラブに入っていたことも分かっています。
取り調べに対し、鈴木容疑者は「私はやっていません」と容疑を否認しています。