内田梨瑚被告が出廷「ここでは話したくありません」証言を拒否…約5分で退廷 旭川高校生殺人
北海道旭川市で2024年4月、17歳の女子高校生が橋から落とされて殺害された事件で、殺人などの罪に問われている当時19歳の女の3回目の裁判が始まり、証人として共犯の内田梨瑚被告(22)が出廷しました。
冒頭、裁判長から宣誓を求められましたが、内田被告は「(宣誓)しないです」「同じ内容の裁判が控えているので、ここでは話したくありません」と拒否し、一礼もせずに足早に退廷しました。
殺人などの罪に問われているのは、当時19歳だった小西優花被告(20)です。
起訴状などによりますと、小西被告は2024年4月、殺人などの罪で起訴されている内田梨瑚被告(22)とともに、旭川市の神居古潭で、留萌市の女子高校生(当時17)を橋の欄干に座らせて川に転落させ、殺害した罪などに問われています。
旭川地裁で午前10時半から始まった3回目の裁判員裁判には、内田被告が検察側の証人として出廷しました。
黒いタートルネックの服に身を包み、まっすぐ前を向いて裁判長の問いかけに答えた内田被告。
冒頭、裁判長から「宣誓してください」と言われると「同じ内容の裁判が控えているので、ここでは話したくありません」と述べました。
続けて裁判長は「宣誓は義務です。証言を拒むことができるが、宣誓を拒むと罰金などが科されることになるが」と言いましたが、内田被告は「しないです」と答え、宣誓を拒否しました。その後、内田被告は一礼もせずに足早に退廷。法廷に姿を現わしたのは、約5分間にとどまりました。
これまでの裁判で検察側は、小西被告は内田被告に「恩義を感じ仲間意識を持っていた」、犯行において「中核的に実行し、内田被告と同等の役割を主体的に果たした」と主張しています。
一方、弁護側は「大半は内田被告の意に沿うように行動していた」「積極的ではなく、従属的な関与だった」と情状酌量を求めています。
3日の裁判は、夕方ごろまで続く見通しです。