もしも北海道民の「雪かき」に時給が発生したら?…年合計で534億円「大変さ改めて確認」
北海道内の「雪かき」に時給が発生すると仮定した場合、年合計で534億円に上ることが道銀地域総合研究所の試算でわかった。
「道民が無償で行っている労働の価値や大変さが改めて確認された」としている。
同研究所経済調査部の小野公嗣主任研究員が試算した。住宅・土地統計調査から、人が住み除雪がされている戸数を212万5500戸と推計。
雪かきにかかる時間を、一戸建て住宅やマンションなどを平均して年15時間とした。賃金構造基本統計調査から1人当たりの時給を1675・1円とし、計約534億円と結論づけた。大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)の総工費とほぼ同額という。
札幌管区気象台は、30年間の統計から道内の日本海側の積雪量が減少傾向にあるとしている。
小野主任研究員は「地球温暖化が進み、将来的には降雪量の減少や雪質の変化で労働の大変さも変わってくるかもしれない」と話している。