キタのラブホテル街一画の道路黄色で客待ち9割減 大阪府警、売春の客待ち対策検証
売春の客待ち対策として、大阪市の繁華街・キタのラブホテル街一画の路面を黄色に塗り替えて検証した結果、客待ちが約9割減少したことが12日、大阪府警曽根崎署への取材で分かった。
署は同日、地域住民らと一緒に、新たに府の相談窓口などを紹介する掲示板などを設置した。
一画では2、3年前から客待ちの女性が集まり、売春防止法違反容疑での逮捕者が2023年夏以降で約30人に上るなど問題視されてきた。こうした状況を受け、署は昨年12月に心理的に立ちづらくなるよう、長さ約100メートルの路地を黄色に塗り替えた。
塗り替える前と後の1週間、1日4回、署員らが客待ちの人数を目視で確認し、1週間の平均人数を算出した。塗り替え前の昨年11月は7・43人だったが、今年2月には0・86人となり、大幅に減少した。
署の北川龍生活安全課長は「必要な支援に女性を『つなぐ』取り組みも続け、売春ゼロを実現したい」としている。